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宇治茶と京の魅力PR

福寿園京都本店1階京の茶舗サブチーフ 恒藤岬さん
福寿園京都本店1階京の茶舗サブチーフ 恒藤岬さん

 1790(寛政2)年に創業し、茶の心を受け継いできた福寿園(木津川市)。その老舗の京都本店(京都市下京区)1階「京の茶舗」で、サブチーフを務める。1階では「平安京」「京の伝承」といった茶銘の限定商品を観光客や外国人客らに販売している。

 京都本店は2008年9月、王朝文化と宇治茶文化との「出会い」、訪れる人々との「出会い」などをコンセプトにオープン。福井正憲社長の「京都にある伝統の技を、茶という命題で結集するとともに、京物の新しい息吹を生み出す」との思いがこもる。

 本店配属前は、大丸京都店にあるショップの販売員だった。「目が回るように忙しい」日々を送る中、本店の店づくりを考えるよう言われた。

 当時、入社3年目。「『販売のプロにもなれていない私がなぜ』という気持ちで、務まらないと思った」と振り返る。「社長の思いに応えられるだろうか」と悩む日が続いたが、採用面接に立ち会ったアルバイトスタッフが目を輝かせて仕事を求める姿を見て、「私がやるしかない。自分ができることをやろう」と決心がついた。

 すべてのスタッフが同じレベルで接客できるようにマニュアルを作成。周辺店舗や交通機関など客に尋ねられやすい想定質問集も作った。3月に清水寺であった茶会では、場を盛り上げるのに一役買い、今では上司や同僚から「本店スタッフの中核」と認められる存在になった。

 プライベートでも努力を欠かさず、外国人客をもてなすため英会話を学び、茶道裏千家の教室に通う。京都検定2級も取得し、「自分の感じた気持ちで京都の魅力を伝えたい」と、休日には社寺や観光名所を巡っている。

 入社7年目。まだまだ学ぶことはある。「知識や技術を身につけるだけでなく人間性を深め、与えられた場所で精いっぱい誠意を込めて仕事をしていきたい」。そんな思いを胸に、今日も宇治茶や京都の魅力を伝える。

つねとう・みさき 同志社大文学部卒。在学中は西洋文化史を学び、日本や京都の文化の素晴らしさにも気づいた。文化事業に携われる仕事をしたいと2005年4月、福寿園入社。日本茶インストラクター。書道は小学1年から学んでいる。京都市上京区生まれ、北区在住。28歳。

【2011年6月12日掲載】