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内定の報告でもらい泣き

京都文教短期大 就職課長 出倉由美子さん
京都文教短期大 就職課長 出倉由美子さん

 短大生たちにとって、相談相手であり、マナーに厳しい「先生」でもある。日々、就職部の窓口で学生たちと向き合う。「自分で考え、気付くこと」の大切さを伝えている。厳しさを増す就職活動はマニュアル通りにはいかない。「自分らしさ」を出し、「周囲を思いやる気持ち」を持って就活に挑んで欲しいと願っている。

 学生が「駄目でした」と報告に来るのも日常で、「諦めるな」「焦るな」と励ます。「受かりました」と内定の報告に来たとき、就職部5人全員でもらい泣きすることもある。

 自身も同短大出身で、秘書業務に27年間携わった。2代目から前任の4代目まで3人の学長を支えた。個性的な宗教者から影響を受け、その言葉は自分の息子や学生たちにも伝えている。「何事にも謙虚さを忘れないこと、生かされていることに感謝することを学んだ」といい、自らの仕事でも実践している。

 24歳で一つ年下の夫と結婚した。結婚退社が多かった時代だったが、「家計を考えると仕事を続けたかった。学長に率直に話すと応援してくれました」と振り返る。出産、育児に専念した4カ月間を除き、学園勤務一筋に30年超のベテランになった。

 進路・就職ガイダンスで教壇に立つ際は、あいさつや、正しい日本語を使うことを力説する。遅刻して教室に入ってきた際の振る舞いには特に厳しい。「当たり前のことを普通にする。それができていない学生が多い」と嘆く。

 学校に求人が来るよう、職員が手分けして企業や幼稚園、保育園を訪問し開拓する。今春卒業の就職希望者のうち就職が決まったのは365人。96・1%の決定率は全国平均を大きく上回った。「教員の方々、学生の頑張りのおかげ」と喜ぶ。

 「自分に合う仕事に就いてもらいたい。我慢強く、豊かで楽しい人生を歩んで欲しい」

でくら・ゆみこ 京都市出身。京都文教短期大児童教育学科卒業。茶道部で部長を務めた。1981年京都文教学園京都文教短期大に就職。庶務課に配属。2009年から就職課勤務。25歳の長男と夫、2匹の犬と暮らす。京都市上京区在住。51歳。

【2011年7月3日掲載】