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モノに埋もれない生活に

整理収納コンサルタント 日浦弘子さん
整理収納コンサルタント 日浦弘子さん

 工務店で住宅建築の仕事に携わる傍ら、整理収納コンサルタントとして、講演やセミナーで快適な暮らし方を伝えている。「住まいと片付けは密接に関係する。その人の暮らし方をデザインするお手伝いに、日々やりがいを感じます」。二つの仕事の相乗効果を目指している。

 カルチャー教室や企業、PTAなどのセミナーで講演する。「モノに埋もれる生活は不便。不必要なものは取り出し、使うものはグループ分けして収納する」と分かりやすく説明する。取り出しやすくするため、空きに余裕がある「8割収納」を勧める。親子で取り組むことも大切で、「幼いころに身に付けた習慣は、ずっと生き続ける」と強調する。

 高校を卒業後、広島県呉市で信用金庫に務めた。23歳で高校の放送部の後輩と結婚し、退職。夫の転勤を機に1993年、京都に転居した。

 同年からアルバイトで石田工務店(京都市北区)に勤め、2年後に社員に登用された。建築、インテリア、建築CAD(コンピューター支援設計)を学び、営業や現場監督など何でもできるベテランだ。

 転機は2007年。ともに一人暮らしだった夫の父と実母を広島から同時に引き取った。「すべての荷物を持ち込むことは到底できず、何を捨てて何を生かすか、整理と収納の大切さに気付いた」

 猛勉強してハウスキーピング協会(東京都)が主催する整理収納アドバイザー1級や、整理収納コンサルタントの資格を取得した。セミナーでは、片付ける前と後の自宅を撮影してもらう。「人前で自分なりのビフォー(前)、アフター(後)を発表することで、片付ける意欲が高まります」

 整理収納のプロの視点で建築した住宅も人気がある。「敷地が広くない京都の住環境の中で、住まいを広く快適に過ごしてもらうお手伝いをしていきたい」と話す。

ひうら・ひろこ 広島県立音戸高卒。呉信用金庫職員を経て、石田工務店勤務18年目。現在は主任。夫と実母、次女の4人暮らし。暮らしをサポートするMjuk(ミューク)主宰。愛犬と鴨川を散歩するのが趣味。広島県呉市出身、京都市北区在住。55歳。

【2011年8月14日掲載】