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異業種と交流、発想自由

YS企画社長 清水優子さん
YS企画社長 清水優子さん

 プリーツ加工製品の企画販売を始めて7年。大きめのプリーツを施した合皮のかばんや、細かなひだをつけたオーガンジーのバッグなど、自由な発想で商品を生み出す。「ほかにはないものを作りたい」。一貫した思いが忙しい毎日を支えている。

 プリーツ機械製造を家業とする夫との結婚を機に、それまで勤めていた信託銀行を退職。「いいお給料をもらって海や山へ遊びに行っていた」生活が一変し、機械の音を聞きながら事務を担当した。

 三女を出産後、プリーツ加工を始め、現場に入るようになった。機械操作を一から覚え、試行錯誤しながら型紙を作った。一方で、本業の得意先であるプリーツ加工業者と同じものは作れない。異業種の人たちと交流し、布に部分的にひだを施すなど独自の製品作りを模索してきた。長男出産時は前日まで工場に立った。「がむしゃらだった。そうでないと食べていけなかったから」と笑う。

 「YS企画」は、プリーツ加工を始めた時に立ち上げた会社を、7年前に自身の名前に由来する社名に一新した。無限大にあるプリーツの形を生かし、かばんやストール、コースターなどを作っている。

 「嫁いで来た時からの永遠のテーマ」がある。それはプリーツ加工をするたび廃棄される大量の型紙の活用だ。型紙は熱をあてるため一度使うと捨てる。現在、ランプシェードにもなるオブジェ作りの提案を受け、試作を進めている。

 一緒に働く次女がYS企画を継ぐ意志を示してくれている。「それまでにものが売れる道筋をつけるのが50代の目標」。その先の60代は、プリーツ加工キットを作り、夫と全国の小学校を回って子どもたちにものづくりの楽しさを伝えたい、と考えている。

しみず・ゆうこ 大阪市立扇町商業高(現扇町総合高)卒。1977年三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社。5年後結婚を機に退職。2004年から現職。プリーツ機械製造・修理「三協」(京都市右京区)常務兼務。夫、次女、三女、長男、義父母の7人暮らし。大阪市出身。53歳。YS企画は右京区西京極堤外町10の6。TEL075(322)5260。

【2011年8月28日掲載】