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和装の魅力 広く発信

着物ショープロデューサー 千秋芳子さん
着物ショープロデューサー 千秋芳子さん

 国内外の観光客でにぎわう西陣織会館(京都市上京区)の着物ショー。1日7回、無料で公演する。毎回7人のモデルが西陣織の帯を締め、アップテンポな曲に乗り、華やかな着物姿で舞台を歩く。初期にはモデルとして、現在はプロデューサーとして、かれこれ40年関わってきた。「着物は着ても見ても美しい。着物に関心を持つ人が増えてほしい」。着物の良さをPRする仕事を誇りにしている。

 10代からモデルとして活躍した。高校2年の時、19歳だった姉が病気で急逝。卒業後は進学せず「家事手伝い」をする予定だった。「おせっかいな近所のおばちゃん」が勝手に着物コンテストに応募した。「準ミスきもの」に選ばれ、着物振興の活動を始めた。「6歳から日本舞踊を習い、着物に慣れ親しんできましたが、着物が仕事になるとは思ってもみなかった」と振り返る。

 その後、大阪のモデル事務所に所属。ファッションや菓子、私鉄沿線をPRするCMなどに出演してきた。「身長が157センチしかなく、体の動きでどう見栄えを良くするか工夫した」という。

 京都に活動の拠点を移した後、着物ショーに出演。26歳で結婚したが、長女出産後に離婚した。30歳を超えてプロデュースする立場に。ウオーキング指導やショーを企画する事務所「キャロットハウス21」(上京区)を立ち上げた。

 着物ショーは、1990年に天皇皇后両陛下を迎えるなど、国内外の賓客に見てもらうことも多い。フランスやチェコ、中国など海外でも公演する。毎回のショーで使う着物は10着。季節ごとに帯と着物を選ぶ。演出やモデル指導などディレクター役も担う。

 着物の不振による西陣産地の低迷を嘆く。「その国の人に似合う服装が民族衣装であり、日本人には着物が一番良く似合う。着物の魅力を伝え続け、西陣の振興につなげたい」

ちあき・よしこ 京都精華女子高卒。モデル活動を経て、1984年にショーの企画運営会社「キャロットハウス21」を設立、社長に就任。ヘアメイクアーティストの一人娘と2人で営む。実母も含め3人暮らし。映画を見て59歳で始めた社交ダンスが趣味。京都市上京区出身、在住。64歳。

【2011年9月25日掲載】