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販促支援、広報に独自色

中小企業診断士 足立早恵子さん
中小企業診断士 足立早恵子さん

 元新聞記者で企業広報の経験もある異色の中小企業診断士だ。企業の販売促進支援やセミナー開催など独自色を出している。「情報発信側と取材側を両方携わった経験を生かし、企業から何でも相談してもらえる診断士を目指している」

 プレスリリース講座が好評だ。大企業のような広報部門を持たない中小企業にとって、効果的な資料づくりは難題。講座ではニュースの条件、記事の書き方など具体例を出して解説。ペアとなり互いに自社商品をPRしてもらい、わかりにくい所を指摘しあうなど、実践を交えてノウハウを学ぶ。「マスコミの向こうには多くの消費者がいる。取り上げてもらえることがヒットにつながる」と強調する。

 学生時代からマスコミ志望で奈良新聞社に入った。大阪で映画・演劇や流通業界の取材を担当。今も心の支えになっているのは、映画取材で故伊丹十三さん・宮本信子さん夫妻と出会ったことだ。会見後、エレベーター内で宮本さんから「新人だったら、これから成長していけばいいのよ」と励まされたという。

 体調を崩し3年で退社。フリーライターに。メーカーの取扱説明書の英語訳も手掛けた。その経験もあり、大日本スクリーン製造のグループ会社に入社。製品マニュアルづくりに携わった後、本社で広報業務を担当した。転機となったのが大型スキャナー「人間コピー機」。「これは面白い」とニュースリリースを執筆。新聞やテレビなどに取り上げられ、大反響を呼んだ。

 会社のマネジメントに興味を抱き診断士資格に挑戦。夜に資格専門学校に通い猛勉強した。試験前にすでに独立を決め、希望退職に応募した。

 診断士となり、「経営改善は社長が動かないとできない。腹にストンと落ちるようなアイデアや計画を示すことが求められる」と実感している。「結果が出たよと、言われることがことが一番うれしい」

あだち・さえこ 光華女子大(現・京都光華女子大)卒。1991年奈良新聞社入社。フリー、会社勤務を経て、2010年6月にADACHI経営企画事務所設立。趣味は映画鑑賞。夢はベストセラーとなるビジネス本を執筆すること。京都市左京区出身、在住。42歳。

【2011年12月04日掲載】