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女性のビジネス展開支援

クリエイトジャパン社長 篠原美佐子さん
クリエイトジャパン社長 篠原美佐子さん

 オフィスにコンピューターが珍しかった時代。趣味で始めて本職となり、およそ四半世紀がたつ。「IT(情報技術)を使えない人が、生活しにくくなる社会ではだめ。ITで課題が解決できる仕組みを提案していきたい」と話す。ソフト開発会社を経営する傍ら、NPO法人京都女性起業家協議会(WECK)の代表を務め、働く女性のビジネス展開を支援している。

 美術専門学校でテキスタイル(織物)を学び、住み込みで西陣織の手織り職人を1年、テキスタイルデザインの工房で原画のデザインを3年経験。繊維商社に移り、アパレル企画や納期管理などを担う仕事を4年務めた。

 パソコンを扱う高校時代の恩師の姿を見て興味が沸いた。父親に100万円を借金してパソコンを購入。ゲームをプログラムするなどして楽しんでいた頃、勤めた会社の業務管理ソフトを開発する機会に恵まれた。「通常勤務を終えてから、3カ月間、夜中の3時ごろまで没頭した」という。完成後も開発の喜びが忘れられず、独立した。

 当時の最新技術を学んだり、ソフトを購入するため渡米もした。「世の中のニーズがある分野で仕事をしよう」と、料亭の依頼で顧客リストや献立表のデータベースを開発し喜ばれた。犯罪分析用データ入力支援システムを警視庁に納入するなど民間以外からも需要がある。

 現在、力を入れているのが、WECKが運営する「ネットショップ京都ものがたり」だ。府内の女性たちが地元産食材で作った加工品を昨年12月からネットで販売している。「ITがあれば、地方で子育て中のお母さんが商品を撮影したり、サイトを作成したりと仕事ができる」という。3月までに100品目ほどに充実させる。「社会でがんばる場があるのはうれしいこと。ネットショップを軌道に乗せ、女性が活躍できる場を広げたい」と、活動に熱を入れている。

しのはら・みさこ 1978年京都インターナショナル美術専門学校卒。繊維商社勤務などを経て、86年にクリエイトジャパン創業。91年に株式会社化。京都高度技術研究所(京都市下京区)にオフィスを置く。両親と3人暮らし。西京区出身、在住。55歳。

【2012年02月05日掲載】