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任天堂 岩田聡社長

新興国の開拓に力点
岩田聡社長

 −欧米市場で最大のクリスマス商戦の状況はどうか。
 「据え置き型機のWiiが12月だけで過去例のない300万台以上売れ、『スーパーマリオ』のソフトも400万本以上売れた。米国では09年が最も売れた年で、携帯型のDSシリーズも08年の販売台数996万台を超えて1千万台は確実だ。欧州は11月中旬まで盛り上がりが弱かったが、12月に短期集中し、好調だった08年に近い数字が出ている」

 −国内市場はどうか。
 「日本でも12月に入って商戦が盛り上がった。Wiiはスーパーマリオのヒットや本体の値下げ効果だけでなく複数の要因で売れた。以前から欲しかった人が年末に購入したり、『WiiFit』など多彩なソフトがあったことも大きい」

 −ゲーム業界への消費不況の影響は。
 「世間でどうしても欲しい物が減っている。景気が悪いから物が売れないと考えないようにしている。どうすれば客が欲しいと思う物を作れるか考えないといけない。景気が悪くてもこれは遊びたいというゲームを作ればものすごく売れる」

 −新年の企業戦略はどう展開するか。
 「09年は勢いあるソフトが複数ある状態で終え、それをどう持続するかがテーマだ。Wiiのスーパーマリオは熟練者と初心者が一緒に遊べるソフトが実現不可能でないことが証明でき、手応えを感じている。DSの大画面の新機種は周囲も一緒に楽しめて潜在能力はある。DSシリーズは国内累計販売が2900万台になったが、まだいける」

 −新興国での事業展開をどう見据えるか。
 「日本、米国、欧州で拡大の余地はもっとあるのでそれを確実にやる。経済発展の余地は中国やブラジルなど新興国の方があるが、売るにはその国ごとにツボをつかまないといけない。有望な拠点は調査し、ビジネスを検討しているが、いつやるかは先の話になる」

【2010年1月16日掲載】