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京都銀行 柏原康夫頭取

専門分野持つ人材を
柏原康夫頭取

 −地域経済の先行きをどうみるか。
 「大企業は回復軌道に乗りつつあるが、中小まで仕事が下りているかといえばまだ厳しい。当面は輸出主導で、輸出に強い産業が支えないと京都は活性化しない。足踏み状態はあるかもしれないが、二番底はないとみる」
 「例えば、自動車産業は電気自動車が登場してエンジン関連から電池やモーターが大事になっている。産業構造の変化をみておかなければならない」

 −返済猶予などの要請に対応する中小企業金融円滑化法施行から1カ月が経った。
 「当初から土曜や平日午後5時までの受け付けなど先進的に相談態勢をとってきた。法施行で住宅ローン利用者の相談の増加が目立つ半面、中小企業の相談は急激に増えているという状況にはない。従来から条件変更に対応している上、企業側に『業績が回復しなかった場合には返済できない』という懸念もあるだろう」

 −積極出店を続け、3月に開設する大津市・石山支店で全150店舗に達する。
 「2010年度中に京都府内で4支店を新設する。(預金、貸出金で)府内シェア30%を目指しながら実現しないのは経営資源が足りていないという判断からだ。府外で増やしてきたが、府内も充実しなければならない。近畿2府3県で出店する方針に変わりなく、私の夢としては20年に200店舗を目指したい」

 −規模拡大とともに営業力の向上への取り組みは。
 「人材の育成だ。昨年までにファイナンシャルプランナー(FP)2級を持つ行員が1500人になった。この中から300人程度のFP1級を育成したい。さらに、財務と税務の知識をベースに旅館や医院、介護施設、学校など業種別の高度な知識を吸収し、専門家と対等に話ができる人材育成を進める」
 「銀行が揺らいだら地域支援そのものが始まらない。リスクが高いところには近寄らず、健全に銀行を維持することが最も重要だ」

【2010年1月20日掲載】