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インデックス

平和堂 夏原平和社長

機動的に売り場改革
夏原平和社長

 −個人消費は回復の兆しが見えない。
 「昨年秋からさらに悪化している。買い上げ点数は増えているのに客単価が落ちている。他店と比較されるから価格を上げられない。デフレスパイラルだ。35〜45歳の購入額が前年比約13%減と最も落ち幅が大きい。購買意欲はあるものの給与が減らされ、住宅ローンなどに回さざるを得なくなっている。消費者は必要でないものは買わないし、価格が安いから買うというわけでもなくなっている」

 −景気の見通しは。
 「収入の先行きが不安視されている。冬のボーナスが減り、春闘ではベースアップ要求が見送られ、夏のボーナスカットも考えられる。小売業界では春闘か夏のボーナス後に二番底を懸念している」

 −衣料品の苦戦などで総合スーパーが窮地に立たされている。
 「うちは40〜50代の客が多く、若い世代は来店しても買ってもらえていなかった。昨年、美容や健康グッズを集めた20代向けの売り場を作り、好評だ。衣料品はユニクロに対抗するのでなく、ベーシック路線にないおしゃれな商品を充実させる。一方で売り上げが悪い店は縮小やテナント入居を考え、機動的にしたい。新規出店は控え、増築を計画しているビバシティなども時期や規模について見直しに入っている」

 −生き残りの条件は。
 「これから企業の体力差が出てくる。人件費など販管費をいかに下げるかが重要だ。ピンチをチャンスととらえ、利益を出せる体質に転換する。昨年から従業員の作業効率見直しなどに取り組んできたが、まだまだ改善の余地はある」

 −成長戦略をどう描くのか。
 「従業員から売り場改革や商品開発など16テーマが上がっており、アル・プラザなど25店に薬剤師を置かなくていい大衆薬売り場作りを進めている。社員約60人が『登録販売者』の資格を取得した。新規出店は収益性を考慮し、名古屋や大阪などに食品中心のフレンドマーケットを4〜5店出す計画だ」

【2010年1月22日掲載】