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滋賀銀行 大道良夫頭取

地域に応じ店舗充実
大道良夫頭取

 −滋賀県の景気をどうみるか。
 「滋賀に工場を持つ大企業のトップに聞くと明るい話が大半で、大企業は回復を実感している。ただフル稼働しているのは新興国向けの低価格製品。高品質、高価格の欧米向けはまだまだで、生産水準はピークに比べて8割程度だ。中小企業の仕事には直結しておらず、特に小規模・零細は厳しい状況が当分続くだろう」

 −中小企業金融円滑化法への対応は。
 「取引先の資金繰りを支えるのは当たり前。その先の新しいビジネスモデルを支援するのが地方銀行の使命だ。4月から始まる第4次長期経営計画では、地域密着型金融をさらに鮮明に出し、経済や政治の大転換期に際して取引先の将来の姿を一緒につくる業務を中心に据える」

 −中国をはじめアジア市場が中小企業にも重要になっている。
 「香港支店を開設して17年になるなど、地元企業が中国、アジアに進出するのを支えてきた長い歴史がある。上海市で商談会を開いているが、現地メーカーから高品質の部品を調達できるようになった。国内企業はそこに対抗できるビジネスが要るし、海外展開が可能な企業はグローバル化を進めてほしい。金融機関としてその両面でサポートする」

 −環境分野の資金需要獲得に積極的だ。
 「2年前から温室効果ガス排出権取引の国内統合市場に参加しており、今後、排出権市場を活用した新しい金融商品の開発を進める。生物の多様性を守る活動に取り組む企業を対象に金利を優遇する融資制度もさらに発展させていきたい」

 −3月のびわこ銀行と関西アーバン銀行の合併の影響をどうみているか。
 「滋賀に本店を置く唯一の地銀として私たちにかかる期待と責任は大きくなる。他の金融機関の進出もあり、県内での(預金、貸出金の)シェアの高さに安住はできない。商業地では事業性融資に力を入れる一方、住宅地では資産運用相談を充実させ、地域の特性に応じて店舗機能を高める」

【2010年1月26日掲載】