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ワコールホールディングス 塚本能交社長

異業種連携に可能性
塚本能交社長

 −消費不況をどのように打開するのか。
 「商品の企画を打ちたい。例えば他社とのコラボ商品だ。当社の機能性ウエア『クロスウォーカー』と健康食品などが一緒に展開すれば効果が大きい。売り場も価格も違う異業種では連携に否定的だったが、今はみな業況が悪いのでコラボの可能性はある。企画で新しいリーダーが出てくるチャンスでもある」

 −下着業界の現状をどうみているか。
 「消費意欲が減退すると下着は後回しになり女性用下着を中心に売り上げが落ちた。その中でスポーツ用や男性用肌着、直営店の展開などのプラス要素があったが、メーンの落ち込みをカバーするまでに至らなかった」

 −デフレで低価格競争になっている。
 「百貨店なども客を呼ぶために時代に合わせた価格政策が必要かもしれないが、商品はナショナルブランドとしてしっかりした価格で売ってとお願いしている。今が踏ん張りどころ。決して価格だけではない。正しい商品をしっかり出していけばよい。価格競争の流れには入らない」

 −海外での展開は。
 「米国はシェイプウェアが売れ、昨年11、12月は前年をクリアした。全般的に悪い中で米国は利益確保できており、悲壮感だけでなくなった。中国ではワコール、サルート、アンフィの3ブランドだったが、グループにピーチジョンやルシアンもできた。価格的に狙う層が違うので中国でそれらの直営店を増やす。欧州はドイツやスペインを攻める。ロシアは今期中に調査してチャンスがあるなら来年度にも参入したい」

 −完全子会社化したルシアンとの相乗効果をどう出すのか。
 「ルシアンは自社で安い商品を企画できる。ルシアンのものづくりのノウハウと若い人向けのピーチジョン、ワコールのブランド力を生かして海外展開する。ウイングとプライベートブランドの間の価格帯で価値ある商品をルシアンで作りたい。売り場ではワコールとウイングとルシアンで一つの売り場をとる提案もできる」

【2010年1月30日掲載】