京都新聞TOP > 経済特集アーカイブ > 京滋企業トップに聞く
インデックス

堀場製作所 堀場厚社長

グループ力発揮で市場開拓
堀場厚社長

 −今年の事業環境をどうみる。
 「昨年前半は半導体関連が非常に好調で、メーンの自動車計測も顧客の省エネ関連投資が動いて順調な成績になりそうだ。今年は第1四半期(1〜3月)はめどが立つが、欧州の財政危機を含めて不透明感が残る。一番将来の展開が見えにくいのは半導体関連。LED(発光ダイオード)や太陽電池など新市場は展開してきているが、受注予想が成り立たないぐらいまで厳しい企業もある」

 −台湾で昨秋、半導体関連の子会社支店を「ホリバ台湾社」として現地法人化した。
 「(自動車、医用、科学、環境と合わせ)5ジャンル全部を積極的に展開していく。中国市場にどうアプローチしていくかもポイント。台湾企業と連携する場合も、日本から、シンガポールから、と地域的に有利な拠点から攻めていく」

 −多様なグループ運営を志向している。
 「台湾社は(子会社の)堀場エステックに責任を持たせている。グループ企業間の壁を取り除いて営業や開発を得意なところに任せ、知財などの関連は一つのグループとして進めている。スケールメリットを得られるところは一本化し、市場別、技術別では独立性を持たせる」

 −自動車搭載の運行管理システムでは製造子会社を吸収した。
 「運輸会社で事故を減らしたり、燃費を下げたりという需要が大きい。本体に取り込んで営業、開発を強化していく。新車ではなく運行中の車両への取り付けが課題だが、約20億円の売り上げを1〜2年で倍増させたい」

 −今年は社長就任から丸20年になる。
 「堀場製の持っている技術、能力の可能性を引き出してきた。合格点は取れるのではないか。『人財』教育は思い切ってやってきた。全5事業のうち三つの責任者はフランス人と米国人。次の大きな展開の可能性は秘めている。グループの統率力は難しいが育てていきたい。適正な企業規模も考えていて、売上高を2千億〜3千億円(最高は07年12月期の1442億円)まで引っ張っていけば安定的に強い企業になるのではないか」

【2012年1月21日掲載】