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インデックス

ワコールホールディングス 塚本能交社長

関連ブランド含め戦略構築
塚本能交社長

 −個人消費に力強さが戻ってこない。
 「去年は地震、津波があり、原発の問題は今年も続いている。全体的な消費環境が良くなるという要素もない。正月の福袋がよく売れたというが、お値打ち感があるものがスポットで売れているだけだ。ただ、当社は幸い、この2年ほど主力のブラジャーが継続して売れている。一方で、継続品や過去の商品の見直しなど、コストのかからないもの作りを心掛けており、利益率の高い構造ができつつある」

 −昨年4月に、事業会社ワコールの社長を退き、ホールディングス(HD)の社長に専念している。
 「これまでは兼務していたのでHDの社長といいながら、実際はワコールの仕事が中心で、ほかのことは目に入らず時間もなかった。だが今は、ワコール以外の子会社について事業を残すのか、てこ入れするのかなど考え、判断する時間ができる。また構造改革として百貨店の人員配置の見直しなどを行ってきたが、どこの販売員を減らすか増やすか、事業会社の当事者でないので思い切ったことができた。客観的に全体を見ることができるようになり、良かった」

 −近年、ピーチジョン(PJ)、ルシアンと相次いで子会社化したが、グループでどう位置づけるのか。
 「関連会社の中で、売上高が100億円超えるのがルシアン、PJ、七彩だ。どこも500億円を目指そうとは思っていないが、200億円ぐらいで、株主利益が出る会社に育てていくということは必要だ」

 −中国の下着市場は競争が厳しい。どのように展開するのか。
 「中国では、地元メーカーや台湾、香港など5社と競合している。知名度を広げるには時間がかかり、当社が直接やるのは非常に難しい。中国には日本の問屋のような代理商の仕組みがあり、それを使って大きく展開したい。今は伸びが低いので、早く中国での売上高100億円を達成し、さらに伸ばしたい」

【2012年1月24日掲載】