どうか、元気で 手紙が語る戦争
 満州事変から15年にわたる戦争で、引き裂かれた人々は手紙で家族に近況を知らせ、婚約者の安否を気遣った。戦後64年目の夏、そんな手紙やはがきを今も大切にする人たちを訪ねた。色あせた文面から、戦争の過酷さと相手の無事を祈る思いが立ち現れてきた。
命ときめく日に
 生きにくい。そんな声が満ちあふれている。年間三万人が自らの命を絶つ。病や老いを得ては心をつぶし、未来の担い人をはぐくむことさえ難しい。日本はいつから、息苦しい社会になったのか。疲弊したシステムの中、それでも自ら立つ人、寄り添う人がいる。その生きように重く、はかなく、頼りなく、強い命がときめく。それは明日のあなた。あなたの明日−。
限界集落に生きる「牧山通信」
 口丹波でも、若年層の流出が止まらず、高齢者だけの集落が目立ってきた。かつては高品質の木材の供給地として栄えた牧山も戦後は人口減が著しい。住民のふるさとへの愛着は今も変わらないが、日々の生活は厳しさを増すばかりだ。そんな山里の暮らしを追う。
また働きたい
 職場からゆとりが消え、働く人が精神的に追い込まれている。連載「また働きたい−職場のメンタルヘルス」の第一部「まさか、私が」は重圧、過労から休職や退職を余儀なくされた当事者と家族の声に耳を傾けた。
まち 口丹波から
 人は街の文化や個性をつくり、街はまた人の気質をはぐくむ。駅前や商店街、農村など口丹波にはさまざまな表情を持つ街がある。第一部は、新駅舎の開業を控えたJR亀岡駅前から、第二部は美山町鶴ケ岡の住民がつくった商店、タナセンにかかわる人たちを中心に地域を訪ねた。第三部は古くから交通の要衝の地でもあった黒土の里を訪ねた。
働くママはいま
 「ワーク・ライフ・バランス」という概念をキーワードに、仕事と家庭の両立に悩む女性たちの現状や解決への糸口を、京滋の現場で取材し考えます。
どうする滋賀県財政
 嘉田由紀子滋賀県知事は12月6日の12月定例県議会の答弁で、新しい財政構造改革プログラムについて「厳しい財政状況を踏まえ、見直さざるを得ないと大変苦しい判断をした」と述べ、福祉や教育にも改革のメスを入れることへ理解を求めた。
できるか−6%
京都議定書に基づく温室効果ガスの削減約束期間が2008年から始まる。日本は12年までの平均値を、1990年比で6%削減する義務があるが、現状では逆に8%増加。大幅な削減努力が必要な事態になっている。新たな局面に入る温暖化防止策の課題を探った。
やくのふる里公社破たん
福知山市の第3セクター「やくのふる里公社」は2007年11月16日、自己破産を京都地裁福知山支部に申し立てた。負債総額は約7100万円。従業員44人は全員解雇された。公社は道の駅「農匠の郷やくの」内の6施設を管理運営していた。府自治振興課によると、指定管理の指定を受けた組織が破産したのは府内では初めて。
過疎に生きる 水源の里シンポジウム
 限界集落について考える「全国水源の里シンポジウム」が10月18、19の2日間、綾部市内で開かれた。過疎高齢化が激しく、存続の危機にある限界集落は全国に広がり、綾部でのシンポが、集落再生へのうねりとなるか、注目を集めた。
団塊の女性たち
 今春から大量退職が始まる団塊の世代。男性がクローズアップされがちだが、女性たちは、同じ時代をどのように生き、これから何をしようとしているのか。「団塊」を中心に女性たちの暮らしや思いを毎週金曜日に紹介する。
農の水脈 湖国からの報告
国の農政が大きくかじを切った。国際競争力をつけるため、旧来の一律補助を捨て、農地を集約化する制度が本年度から始まった。高齢化、後継者不足の危機を抱える中、日本の「農」はどうなるのか。湖国農業の足元から見つめた。
路上禁煙条例 京都市
 京都市は、繁華街での歩きたばこを禁止する「路上喫煙防止条例」を5月29日の市議会で可決。今秋にも禁止区域を制定し、来年2月をめどに取り締まり(罰金)を始めたいとしている。観光客などへの周知徹底が鍵となりそうだ。
刻まれた戦後
全国の集団訴訟を経て、旧満州(現在の中国東北部)で苦難の道を歩んできた中国残留孤児への支援策が決まり、喜びの声が上がっている。老後の生活支援に重点が置かれた内容だが、国の謝罪はなかった。
音を越える
 ろう者、難聴者は聞こえない音や声を乗り越えて、気持ちを通い合わせる文化を築いてきた。ろう教育発祥の地で、日本初の手話サークルが生まれた京都にも、手話で生き生きと話し、口の動きで言葉を読み取る人たちがいる。悩みながらも音の壁を越えた豊かな世界に生きる人たちに出会った。
越冬する野宿者たち
 「豊か」なはずの日本で、家はなく、寒さに凍え、路上死する人が後を絶たない。格差への関心が高まるが、今もって見過ごされている問題だ。大阪・釜ヶ崎で野宿者らの支援活動を続け、ライターとしても活動する生田武志さんに現場から報告してもらう。
リフレかやの里運営の3セクが解散
1998年にオープンした加悦町(現与謝野町)の三セクが運営する「食と健康」をテーマとする保養施設が解散。2008年6月末で運営を休止した。その足取りをまとめた。
ふるさとだより 京都・滋賀
平成の大合併も、ひと段落しました。京都、滋賀にある市町村のいまの様子を、各地から伝えます。
京都市 新景観政策
京都市は失われゆく景観を保全するため、都心部での高さ規制や特定の場所から眺めた「視点場」三十八カ所を設定し、鴨川から見る五山の送り火など眺めを保全する景観条例を議会に提出した
折れない葦 新聞協会賞受賞
生を支えるはずの社会保障が揺らぎ、医療と福祉の冷たい谷間に置かれながら、しなやかに、あるいはしたたかに生きぬく人がいる。在宅で生きる人、生きざるを得ない人。強い風にさらされても、葦(あし)は立つことをあきらめない
栗東市政 新幹線新駅を巡って
JR東海社長との会談で、工事費削減案の検討を要請したが断られた。協議期限を十月末まで延長することには合意を得られたものの、推進に向けての具体的な方策は示されなかった
新名神開通 期待と課題
 大津市−三重県亀山市間が2月23日に開通した新名神高速道路は、滋賀県にとって1964年開通の名神以来の大型の交通基盤整備だ。県が主導したびわこ空港や新幹線新駅などの巨大事業が頓挫したなか、新たな動脈がもたらす経済効果や地域への影響を探る