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京都市の屋外広告条例完全施行

屋上、点滅看板は禁止
京都市屋外広告物条例が1日完全施行された。市内からは違反看板が大きく減った(1日午前11時半、京都市下京区四条烏丸交差点より東を望む)
 古都・京都のまちなみを守るため、看板類の色や大きさを規制した京都市の屋外広告物条例が1日、完全施行された。条例に適合しない屋外広告物はすべて違反となるが、市内には7月末現在で屋外広告物の約2割が違反状態で残っており、撤去費用を捻出できず不満を抱える事業者も少なくない。市は引き続き指導や助言を行い、「違反ゼロ」を目指す。

 同条例は2007年9月に新景観政策の柱として改正施行された。市内全域で屋上に設置する看板や点滅式・可動式照明の使用を禁止したほか、市内を21地域に分けて屋外広告物の面積や色彩の規制を強化した。改正前の条例に沿って設置した屋外広告物の是正には、今年8月31日までの7年間の猶予期間を設けた。

 市は2年前に市内全域を巡回指導する「ローラー作戦」を始め、基準に合わない広告物の取り締まりを強化してきた。市によると、市内の屋外広告物4万5千件(13年調査)のうち、今年7月末時点で8割にあたる約3万5千件が条例の趣旨に沿った広告物になっているという。推定約7割が違反していた10年度調査に比べ、大きく改善した。
 屋上看板を掲げるなど顕著な違反は約3500件で、景観上の影響が小さいものも入れると約1万件が残った状態。撤去費用を全額負担する事業者からは「やりくりできない」「条例に納得できない」などの声も聞かれる。

 完全施行となった1日、市は8月中に是正を完了するとしていた事業者の看板類の現場確認に回った。今後も違反者には是正命令や氏名公表、行政代執行の措置も視野に入れる。
 市屋外広告物適正化推進室は「一定の成果は見えてきた。今日で新たな局面に入ったが、京都の景観を未来に引き継ぐため、これからも気を引き締めて取り組んでいく」としている。

【2014年09月01日掲載】