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路上喫煙、大津市が黙認

JR大津京駅の禁止区域

 大津市が路上喫煙を禁止しているJR大津京駅東側の区域に、民間団体が灰皿を設置し、市が黙認してきたことが13日分かった。市路上喫煙防止条例に違反する状態を市自らが容認してきた格好で、市は市議会から指摘を受け、撤去に向けて動き始めた。

歴代担当者誤認、灰皿撤去協議

JR大津京駅東口の駅前広場に設置された灰皿。この場所での喫煙は条例違反となるが、市は灰皿設置を黙認していた(大津市皇子が丘2丁目)
JR大津京駅東口の駅前広場に設置された灰皿。この場所での喫煙は条例違反となるが、市は灰皿設置を黙認していた(大津市皇子が丘2丁目)

 灰皿は、同駅東側のロータリー内の駅前広場に2013年12月、大津地区タクシー連絡協議会が設置した。

 広場は09年7月から、市が禁止区域内でも喫煙可能な「マナースポット」に指定し灰皿を置いていた。13年11月、安全上の問題から、広場に渡るための横断歩道を撤去したのに合わせ、喫煙所も駅西側に移設した。

 しかし、新たな喫煙所はタクシーの待機場所から離れており、タクシー運転手が事実上利用できなかったため、同協議会が広場内への灰皿設置を要望。市は正式には喫煙所として再指定しなかったが、同協議会は市とのやりとりを踏まえ「認められた」と認識し、灰皿を設置。管理や清掃を行ってきた。

 市側も広場内は喫煙所に指定されていると歴代担当者が誤認し、週3回実施している路上喫煙禁止区域の巡視で喫煙を見かけても注意しなかった。市環境政策課は「当時の担当者が退職しており、いきさつは分からない」としている。

 この日、市議会一般質問で谷祐治市議(志成会)が大津京駅整備について問う中で指摘し、増田伊知郎環境部長は「今後、撤去に向けて(同協議会と)協議していく」と答弁した。

【2016年06月14日掲載】