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バス停灰皿 撤去か否か

文化市民局「市民に示しつかぬ」 交通局「近隣住民反発の声」
路上喫煙禁止条例が施行されたが、灰皿が撤去されていない京都市バスの停留所(京都市下京区)
 京都市の路上喫煙禁止条例の施行に伴い、所管する市文化市民局が市バス停留所に設置している約三百五十カ所の灰皿の撤去を求めたところ、市交通局が「撤去は無理」と難色を示している。条例では市内全域で路上喫煙禁止の努力義務規定が設けられ、市は喫煙防止を率先していく立場。「市管理の灰皿が路上にあるのは趣旨に反する」と交通局に徹底を求めたが、「撤去は地元住民の理解が得られない」と譲らず、「庁内対立」が続いている。
 条例は五月市会で成立し、六月一日から施行された。道路や公園などの公共の場では市内全域で路上喫煙の禁止を努力義務としている。今夏には四条河原町付近などの中心繁華街を禁止地区に指定し、来年二月以降に違反者から二千円以下の罰金を科することにしている。
 文化市民局は施行に先駆け、五月上旬に交通局に対し、「市バス停の灰皿が路上喫煙を誘発する」として、早期に撤去するよう求めた。
 ところが、交通局は「撤去すれば吸い殻が散乱し、火事になりかねないという反発が近隣住民から上がる」として、今のところ撤去を見送っている。関係者は「灰皿はバス停の近隣住民からの要請で設置した。撤去に向けて努力するが、理解を得るのは困難」としている。
 交通局によると、路上喫煙の禁止区域になる繁華街の灰皿五カ所を撤去する方針だが、大半は現状のまま残ることになるという。文化市民局は「撤去してもらわないと、市民に示しがつかない。何度でも要請するしかない」と困り果てている。

【2007年6月4日掲載】