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路上喫煙の「罰金」処分急増

京都市中心部 禁止区域拡大 浸透せず
禁止区域の拡大で、7月からは細い通りも路上禁煙になっている(京都市中京区蛸薬師通御幸町)

 京都市中心部で路上喫煙を禁じている市条例に基づき、市が路上喫煙者に過料千円を課す処分が今春から急増している。4―10月の7カ月間で1199件に上り、制度が始められてから昨年度までのほぼ2年間の合計871件をすでに超えている。指導が強化され、7月からは禁煙区域が従来の倍に拡大されためだ。

 市は2007年6月に路上喫煙等禁止条例を施行後、禁止区域の巡回のため、府警OBの監視指導員6人を配置し、翌年6月から違反者への千円の過料徴収を始めた。過料処分件数は1年目の08年度(6−3月)が480件だったのに対し、09年度は391件で大きく減り、月平均も32件にとどまっていた。
 ところが本年度に入って処分件数が急増した。
 4月に初めて100件を超え、その後も増え続けて、9月には217件に達した。特に8月以降は毎月200件近くにあり、月平均も171件に上っている。
 増加の原因について、市は「さらなるマナー改善に向け、禁止区域での指導体制を強化した成果だ」とする。監視指導員が担っていた事務を4月からアルバイト職員に任せることで、指導員の巡回時間が増えたという。
 7月に河原町、四条、烏丸、御池通で囲まれた区域のほぼ全域が禁止区域となり「路上喫煙者が逃げ込んでいた」(地域づくり推進課)細い通りが加わったことも、処分の増加につながっている。
 市によると、観光客を含む市外からの来訪者が違反者の3割超を占める。市は禁止区域を示す路面表示や立て看板を約120カ所に掲げているが「まだ禁止区域が拡大したことを知らない人も多い」として、日常的なPRも展開している。
 監視指導員の男性は「人通りの多い繁華街から外れた場所で目に付くようになってきた。うっかりたばこに火を付けてしまう人もいる。ただしばらくすれば、たばこの値上げの影響で路上喫煙者も減ってくるのではないか」と話している。

【2010年11月22日掲載】