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高山彦九郎像

勤王の気迫伝え
京都御所の方角に頭を下げる高山彦九郎の銅像(京都市東山区)
多くの人が行き交う京都市東山区の三条京阪前。交差点の南東に、正座姿でじっと前を見つめる銅像がある。この人の名は高山彦九郎。上州出身の江戸後期の勤王思想家だ。上洛のたび、この姿のように京都御所に向かって拝礼したという。
 像は全国の有志によって一九二八年に建てられ、現在は二代目。台座の書は海軍の東郷平八郎が書いた。
 幕末の志士たちに大きな影響を及ぼした偉人をたたえる像は、若い人たちから「土下座」と親しみを込めて呼ばれ、待ち合わせのスポットになっている。
 日曜の午後、友人を待っていた山科区の女性会社員(二五)は「学生のころ『待ち合わせは土下座前』と言っていました。私は名前を知っていましたが、知らない人も多かったかな」。大阪府豊中市の会社員中岩愛さん(二八)は「目立つのでここで待っています」
 高山の故郷、群馬県太田市の高山彦九郎記念館の学芸員は「親しまれているのはうれしいけれど、人物のことも知ってほしい」と話している。
この偉人は何をしたの、その場所で何があったの? 道ばたにたたずむ銅像や史跡から、京都の歴史に触れてみる。