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角倉了以像

鍬持ち、姿りりしく
鍬を手に遠くを見つめる角倉了以の銅像(京都市右京区・亀山公園)
 大堰川沿いの高台にある亀山公園の一角に建つ。右手に鍬(くわ)を持ち、みけんにしわを寄せて遠くを見つめる姿はりりしい。
 一五五四年、京都・嵯峨に生まれ、朱印船貿易などで財をなした。一六〇六年、大堰川を開削して丹波からの水上輸送ルートを確立させ、京都の近代の発展を支えた。
 銅像は二代目。初代は大正元年に建立されたが、第二次世界大戦中に供出された。しばらく台座だけが残り、一九八八年、有志が新たに銅像を据えた。隣の石碑には「大堰川高瀬川開削王角倉了以翁銅像再建」と刻まれている。
 九八年には、地元住民が中心となり「角倉了以翁顕彰会」を設立。年一回、約百五十人の会員が銅像の前で歴史家の講義などを聞き、郷土の英雄に思いをはせる。角倉一族の墓がある関係で、会長を務める二尊院の羽生田寂裕住職(七四)は「先人の努力のたまものをずっと伝えたい」と話す。
 三条京阪前の「高山彦九郎像」(東山区)、円山公園の「坂本龍馬像」(同区)と並び、「京都三大銅像」の一つに数えられるという。