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ポルチェリーノ

鼻なでれば幸運に?
鼻の部分だけ金色に光ったイノシシ像(京都市中京区)
 河原町御池の北東角。京都ホテルオークラのサンクンガーデンに座する。四本の鋭い牙、ピンと張った耳。後ろ足は横流しになっているが、前足には今まさに立ち上がろうとしているかのような力強さがある。宮崎駿さんのアニメ「もののけ姫」に出てくるシシ神を思わせる。
 「その発想は当たらずとも遠からずかもしれません」と、同ホテルの広報坂田弥生さん。ヨーロッパではイノシシは聖像化されているといい、像の鼻をなでると幸運が訪れるといわれる。
 この像はイタリアの著名な彫刻家ピエトロ・タッカのブロンズ像「ポルチェリーノ」のレプリカ。本物はフィレンツェのメルカートヌオヴォ広場(新市場)に置かれている。
 十数年前、同ホテルと取引のあった貿易会社から贈られたという。同じようなレプリカは、パリのアンリ四世広場やマドリードのフィリップ四世広場などにもあり、各地に点在している。
 半地下となったガーデンの奥まった場所にあるものの、「幸運が訪れる」という碑文に刺激されてか、鼻の部分だけ金色に光っている。