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電電塔

電気の守り神
エジソンとヘルツの胸像レリーフが掲げられた電電塔(京都市西京区嵐山虚空蔵山町・法輪寺)
 米国の発明王エジソンと、周波数の単位で知られるドイツの物理学者ヘルツ。十三詣(まい)りで有名な法輪寺の山門を上がった参道脇に現れる青銅レリーフに、二人の顔が浮かんでいる。でも、イメージが結びつかない。お寺と両者の結びつきは?
 同寺の境内には、古くから雷の神を祭る鎮守社があったが、一八六四年の蛤御門の変で焼失した。電気、電波、電子などの研究、利用が進んだ戦後の一九五六年、電力会社や放送局などの関係者が社殿を再建、電気・電波業界の先覚功労者を顕彰、慰霊する電電塔が新たに建立されたという。
 その塔の後方壁面にその発展の基を築いた二人の胸像レリーフも掲げられた。毎年五月下旬には、業界代表者らが業界の発展や事業の安全を祈願する大祭も営んでいる。
 藤本高仝副住職は「携帯電話やインターネットが普及し、競争も激化するのに伴い、参拝も増えています」。システムの安定稼働、商業衛星打ち上げ成功、ソフト開発でバグ(プログラムの欠陥)がないように…。先端技術の業界から祈りが寄せられる。