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桂小五郎像

長州の雄 若々しく
どっかと腰を下ろした桂小五郎。大柄な体格を生かして剣豪としても知られた(京都市中京区河原町通御池上ル)
 幕末と明治維新を語る時、必ず主役の一人になる桂小五郎。京で活躍した若々しい姿がブロンズ像になり、京都ホテルオークラの北西角に鎮座している。夏の厳しい日差しを正面から浴び、小五郎も暑そうだ。
 京都桂ライオンズクラブが、結成三十年を記念して一九九五年に制作。小五郎が生まれた長州、その藩の京都屋敷跡に建つ同ホテルに設置した。
 桂小五郎の名前で、尊皇攘夷派の中心人物として動き回った。新選組に襲撃された池田屋事変では、奇跡的に難を逃れた。この時から「逃げの小五郎」と呼ばれるようになったとか。禁門の変以降は、幕府に追われた。恋人の芸者・幾松が、潜伏先に握り飯を届けたエピソードは有名だ。
 夏休みで京都に来ていた横浜市の男性(三八)と娘(一二)が、像の前で足を止めた。父が「幕末の人だよ」と説明。娘は「坂本龍馬?」。「違う違う。明治維新政府では木戸孝允の名で活躍して…」と父は続ける。でも、娘は「龍馬…」。親子のやりとりに、眼力鋭い小五郎は何を思うのだろう。