京都新聞TOP > 特集アーカイブ >
インデックス

北緯35度線モニュメント

貫く東洋の文化線
京都市が北緯35度に位置していることを示すモニュメント(京都市下京区)
 買い物客が行き交う四条河原町の南東角。四条河原町阪急前の植え込みの中にある三角すい状のモニュメントが「東洋の文化線」と呼ばれ、京都市を通る北緯三五度線の存在を示す。
 モニュメントは、黒御影石製で、高さ一・七メートル。三角すいに取り付けられた球体は、地球を模してあり、日本列島や中国大陸を北緯三五度線が貫いている様子が刻まれている。
 京都洛陽ライオンズクラブが一九九四年、創立三十五周年を記念して設置した。古来、中国大陸では北緯三五度線に沿って徐州、洛陽、西安などの文明が栄えた。設置は、同じ緯度にある京都も豊かな文化を生み出したと市民に訴える狙いがあった。
 ただ、厳密にいえば、北緯三五度は、四条通から六十一メートル南へ下がったところだとか。交差点付近で待ち合わせしていた左京区の美術作家川崎歩さん(三〇)は「目立たないデザインで、言われて初めて気づいた。京都から多くの文化交流が生まれたんでしょうね」と感心した様子で話した。