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[205系統]九条車庫前−北大路バスターミナル

市街地囲む最長路線
葵橋から望む河川敷には花見の場所取りをする若者たちの姿が目立つ(京都市上京区)
 京都市の中心市街地をぐるりと囲むように走る路線は、循環系統の市バスで最も長い距離を走り、一日の乗降客数も最多。九条車庫前を出発した時は閑散としていた車内も、京都駅で三十人ほどの観光客らが乗り込んでからは乗降客が絶えず、常に込み合った。
 七条通を西に進み、梅小路公園前では幼子の手を引く母親が降りていく。病院前でお年寄りが乗り込み、商店街を通れば、買い物袋をさげた主婦の姿が目立つ。西大路通を北上すると、沿線に花園大や佛教大などが続き、今度は学生たちでにぎやかになる。京都駅から乗っていた若いカップルは金閣寺道で降りた。
 大通りを中心に走るため、信号待ちの渋滞でノロノロ運転も多いが、北大路バスターミナルを通過し、下鴨本通を南下する辺りから軽快に。窓から入る風を強く感じた瞬間、バスは鴨川にかかる葵橋を渡っていた。
 桜が咲き始めた河川敷にひかれ、葵橋西詰で下車した。一緒に降りた大学生(二一)はビニールシートを抱えて走っていく。「バイト先の友達と花見なんです」。

 【メモ】 主な経路は九条車庫前〜京都駅〜西大路七条〜金閣寺道〜北大路バスターミナル〜洛北高校前〜四条河原町〜九条車庫前。営業距離22.5キロ。平均運行回数約250回。1日の乗客数は約28300人(2002年度市交通局調べ)。