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[臨南5系統]竹田駅東口−藤森神社

住宅地を回る赤字路線
深い緑が映える藤森神社。地元住民も訪れ、憩いの一時を楽しむ(京都市伏見区)
 昼下がりの竹田駅前(京都市伏見区)。乗り込んだのは、お年寄りの女性わずか二人。定刻に出発したバスは乗降客もほとんどなく、区内東北部の住宅地を淡々と走り抜ける。
 赤字だが、市民に必要とされる生活支援路線。市交通局の二〇〇二年度の調査によると、この路線には、乗降客数が最下位から十番目までのバス停が五カ所含まれている。
 乗降客数が下から二番目のバス停「東寺町」の辺りでは、バスは狭い路地を窮屈そうに進んだ。曲がり角を折れた際には、対向車とぎりぎりですれ違い、目の前まで民家の壁や電信柱が近づく。
 藤森神社前で下車し、アジサイの名所や「勝運の神様」で知られる神社の境内へ。緑がまぶしく、羽を休めるハトとともにしばらく安らぐ。幕末、近藤勇の腰痛も治したと伝わる「旗塚」にも立ち寄った。
 藤ノ森から再び乗車するが、やはり乗客は少ない。同局は七月から乗合タクシーなどによる代替モデル実証実験を予定しているが、より良い市民の足となれるかどうか。

 【メモ】 主な経路は竹田駅東口〜青少年科学センター前〜聖母女学院前〜東寺町〜教育大学前〜藤森神社前〜藤ノ森〜竹田駅東口。営業距離6・2キロ。平日運行回数9回。1日の乗車数は82人(2002年度市交通局調べ)。