京都新聞TOP > 特集アーカイブ
過去の特集記事

[北8]北大路バスターミナル−松ヶ崎駅前

自然豊かな北山通走る
参拝者が手でなでる松ケ崎大黒天の「なで大黒」(京都市左京区)
 千本通を北上し、坂のピークを越える。すると、道は東へカーブし、北山通に変わる。市バスの中で唯一、北山通の東西の両端を結ぶ路線で、北大路バスターミナルを起点に走る。
 鴨川に架かる北山大橋を渡り、道沿いにおしゃれな店が並ぶ。やがて五山の送り火の一つ「妙法」の二山が近くに迫る。「法」のふもとの松ケ崎大黒天でバスを降りた。
 山に向かって歩く。新しい住宅の間に、白壁の蔵がある昔ながらの民家が点在し、道沿いには水路が巡っている。
 松ケ崎大黒天として親しまれる妙円寺へ。大黒天像が六十日に一度、開帳される。これとは別に石像の「なで大黒」が本堂前にある。小づちや頭の部分がつるつるだ。
 境内では、つい最近までホトトギスが鳴いていた。同寺の担当者は「周囲の都市化が進んでも、まだまだ自然は豊かです」と話す。
 同じバス停から再び乗った。途中、買い物袋を提げたお年寄りやスポーツバッグを手にした子どもが乗車した。洛北に暮らす住民の足として親しまれているようだ。

 【メモ】 主な経路は北大路バスターミナル〜千本北大路〜紫野泉堂町〜北山駅前〜修学院道〜高野〜北大路バスターミナル。営業距離11・9キロ。平日運行回数80回。1日の乗客数は約3000人(2002年度市交通局調べ)