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[69]二条駅西口−桂駅東口

壬生寺、幕末の息吹を感じ
地蔵尊など境内にある3000体以上の石仏で知られる壬生寺の表門。周辺には旧新選組屯所もある(京都市中京区)
 平日の昼下がり、阪急桂駅(京都市西京区)から乗車した。車内は高齢者や買い物袋を手にした主婦ら十人程度でゆったりと座れる。物集女街道では、保津川下りの船を嵐山から亀岡まで運ぶトラックとすれ違った。右京区梅津で四条通に入るまでは住宅街を通り抜け、乗客が一人、二人と乗り降りする。
 市西部と四条大宮方面を結ぶ路線。運行本数は平日昼間が一時間に一本と少ない。
 西大路四条を経由し、「壬生寺道」で降りた。京福電鉄の線路を渡ると、住宅街の一角に壬生寺がある。境内には新選組ゆかりの壬生塚などがあり、周辺には屯所となった旧前川邸や八木邸が、往時の姿をとどめる。
 「寺では隊士が剣術や大砲の訓練をしていたらしいですね」。幕末の息吹を感じながら散策するのは、大阪市内から訪れた二十代のアベック。表門に面した坊城通は道幅が狭く、週末になると、観光客らでにぎわう。
 再び乗車。以前は市交通局前が終点だったが、JR二条駅前の開発に伴って、同駅西口まで路線が延長されている。

 【メモ】 主な経路は二条駅西口〜四条大宮〜壬生寺道〜西大路四条〜京都外大前〜上野橋〜千代原口〜桂駅東口。営業距離は往路12.2キロ、復路14.1キロ。平日運行回数は20回。一日の乗客数は約1200人(2003年度市交通局調べ)