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[32系統]京都外大前−銀閣寺道

街中はずれ静寂の地へ
紅葉の季節を前に手入れされた安楽寺の境内。11月から土、日曜日を中心に一般公開される(京都市左京区)
 京都外大前のバス停を出発した後、葛野西通を南下し、五条通を東へ。右手にビル群が見えてくる。新産業の創出拠点として一九八九年に開設された京都リサーチパーク。工事中のビルもあり、開発はまだ進む。
 大宮通を北に向かい、四条通を右折すると、乗用車が割り込むなどしてのろのろ運転に。ようやく着いた河原町三条では、高校生たちが足早に降りていった。
 二条通を右へ曲がり、市バスとしては唯一、二条大橋を渡る。岡崎公園を抜け、丸太町通を東へ進み、鹿ケ谷通へ。東山が迫る落ち着いたたたずまいが、街中の騒がしさを忘れさせてくれる。
 上宮ノ前町で降り、北東へ五分歩く。花や紅葉の見ごろのみ一般公開される浄土宗の安楽寺が、寺を舞台にした催しのため、開いていた。紅葉の季節を控え、庭の手入れも万全。伊藤正順住職は「静けさを味わってください」と話していた。
 夕暮れ。観光客や犬を散歩させる住民らが行き交う哲学の道を歩き、そのまま終点の銀閣寺道へ。車が行き交うにぎやかさに引き戻された。

 【メモ】 主な経路は京都外大前〜南広町〜西京極〜五条大宮〜四条大宮〜四条河原町〜京都市役所前〜動物園前〜岡崎道〜東天王町〜宮ノ前町〜銀閣寺道。営業距離は往路13.0キロ、復路12.4キロ。平日運行回数43回。1日の乗客数は約3400人(2003年度市交通局調べ)