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[6系統]四条大宮−玄啄

心安らぐ静寂の地へ
静けさが漂う圓成寺の境内。穏やかな気持ちを味わえる(京都市北区)
 多くの車が行き交う四条大宮を出発し、後院通を北西へ進んだ後、バスは千本通を北に向かって走る。食品店や雑貨店など生活感のある商店街を通り抜けた。
 千本上立売で降り、千本通の東側の石像寺に立ち寄った。「釘(くぎ)抜き地蔵」で知られ、お年寄りら参拝者が絶えない。
 地蔵堂の壁面には、奉納された釘と釘抜きが無数に飾られている。寺の縁起によると「苦抜き」が「釘抜き」となったとされ、拝むと心身の病気に効果があるという。
 再び乗車した。坂がきつくなり始め、エンジン音が徐々に大きくなる。佛教大を過ぎ、そのまま北上。道は細くなり、大型車が来ると離合が難しくなるほどだ。
 鷹峯源光庵前で再び下車し、岩戸妙見宮と呼ばれる圓成寺へ向かった。紅葉の季節にも静寂さが漂っていた。大岩日應住職(五九)は「心を込め、庭の手入れをしています。穏やかな気持ちになってもらえたら」と話す。
 終点の玄啄まで五分かけて歩いた。街の騒がしさが遠くに聞こえた。

 【メモ】 主な経路は四条大宮〜二条駅前〜千本丸太町〜千本今出川〜千本北大路〜佛教大前〜鷹峯源光庵前〜玄啄。営業距離は往路6.8キロ、復路6.2キロ。平日運行回数40回。1日の乗客数は2365人(2004年度市交通局調べ)