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[12系統]立命館大前−三条京阪前

歴史の地巡り繁華街へ
水難や火災よけにご利益があるとされる水火天満宮の登天石(京都市上京区)
 休日の立命館大前。数人の客を乗せ、バスは走り出した。途中、金閣寺道と大徳寺前のバス停で、家族連れやリュックサックを背負ったグループが乗り込み、にぎわった。
 北大路通から堀川通へ右折し、天神公園前で下りた。目の前にバス停の名前の由来になった水火天満宮がある。菅原道真をまつり、都の水害や火災を鎮めるために、醍醐天皇の勅願で建てられたと伝わる。
 道真が上に立って現れたとされる登天石、出世石をはじめ、まつられた石が多い。本殿には小さな玉子石があり、こすると安産に恵まれるという。孝学暁宮司(五八)は「今も拝みに来る人が絶えません」と話す。
 再び乗車。今度は、堀川蛸薬師で下りた。蛸薬師通を東へ行くと、平安中期の僧、空也ゆかりの空也堂がある。くぐり戸を抜けて境内へ入る。空也を弔う供養塔や、火除けの御利益があるという高さ二メートルもの「北向き地蔵」があり、近所のお年寄りが訪れる。
 街中の静寂を味わった後、バスへ。京都の繁華街へ向かった。

 【メモ】 主な経路は立命館大前〜金閣寺前〜千本北大路〜北大路堀川〜堀川今出川〜四条堀川〜四条烏丸〜四条京阪前〜三条京阪前。営業距離は往路9.3キロ、復路10.4キロ。平日運行回数72回。1日の乗客数は約6700人(2004年度市交通局調べ)