京都新聞TOP > 特集アーカイブ
過去の特集記事

[10系統]山越中町−三条京阪前

狭い通り 慎重に運転
バス一台がやっと通れる道路幅の一条通に向かおうと右折待ちする市バス(京都市北区)
 烏丸丸太町で乗り込むと、ほぼ満席だった。御池〜三条〜四条と河原町通を南へ行くにつれて、乗客が減っていく。北野天満宮や妙心寺など有名社寺と市街地を結ぶ路線だが、観光シーズンではないせいか主な利用者は繁華街に出る市民らしい。車内で交わされる会話も聞き慣れた抑揚で、耳に心地良く響く。
 乗った時は「三条京阪」だった案内表示が、四条河原町あたりで気づくと「宇多野、山越」に変わっている。先ほどの混雑ぶりとは対照的に乗客は少なく、観光地に向けて順調に走り始めた。
 このバス路線の見せ場は、西大路一条の交差点。西行き一方通行の狭い道に向けて大回りで右折した後、道路の両側を歩く歩行者をよけながら進む。快調に進んだ広い通りとは違って、気を使いながら走っているのが乗客にも分かる。
 隣に座った女性は「この季節は静かに観光できるので好き」と言って仁和寺前で降りた。多くの観光客でにぎわう桜の季節までもう少し。観光地を走るバスにとって、今が一番穏やかな時かもしれない。

 【メモ】 主な経路は山越中町〜等持院道〜(往路のみ府立体育館経由)北野白梅町〜千本丸太町〜河原町三条〜三条京阪前。営業距離は往路11・4キロ、復路10・1キロ。平日運行回数は47・5回。1日の乗客数は3363人(2004年度市交通局調べ)