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[31系統]岩倉操車場前−四条烏丸

繁華街から郊外の足に
比叡山が間近に見える国際会館周辺(京都市左京区)
 昼すぎ、買い物客や自動車の行き交う四条烏丸のバス停を出発した。道沿いの店頭は、新春バーゲンのセールや特価を赤い文字で記した張り紙はほとんど姿を消している。車内では、お年寄りや主婦が夕食の相談や世間話で盛り上がっている。
 この系統は買い物最中の市民の手軽な生活の足になっているようだ。四条通だけで乗り降りする乗客もいる。他の買い物袋を持った乗客も、熊野神社前など途中のバス停でも次々と降りていく。
 車窓から見える景色は、四条通から東大路通に入ると、ビル街だったのが二、三階建の建物に変わり、空が開けてくる。道路は、路上駐車や交通量が減り、赤信号でなくても止まりがちだったバスは快調に走るようになった。
 修学院を通過して気付くと、乗客は自分一人だけになっていた。終点の岩倉操車場前で降りて東に歩く。前方で学生らが続々と市営地下鉄烏丸線の国際会館駅に入っていく。その向こうに間近に広がる比叡山が見える。あわただしい街中を一瞬、忘れることができた。

 【メモ】 主な経路は、四条烏丸〜祇園〜熊野神社前〜高野〜一乗寺清水町〜宝ケ池〜国際会館駅前〜岩倉操車場前。営業距離10・1キロ。所要時間約55分で平均運行回数18・5回。一日の乗客数は1252人(2004年度市交通局調べ)