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[93系統]錦林車庫前−嵐山

東西結ぶ通学、観光の足
観光地・嵐山のメーンストリートを進む(京都市右京区)
 平日の午後三時半、烏丸丸太町から嵐山へ向けて乗車した。一緒に乗った主婦島田治美さん(三三)=右京区=は、近くのこどもみらい館へ長女(二つ)と遊びに来た。「太秦から中心部へ行く貴重な足です」と週一回は利用するという。
 この路線は、京都市内を横に貫く丸太町通を端から端まで走る。東西を結ぶ唯一の路線であり、とりわけ西ノ京円町より西に住む市民には欠かせないバスだ。そのため、通学や通勤の客が多く、夕方の時間帯は高校生が十人ほど乗っていた。
 バスは込み合ったまま西へ進む。夕日に向かう形となり、運転手は日よけガードを下ろしている。乗車から約三十分たち、太秦開日町あたりで、乗客みんなが座れるようになった。周囲に田んぼや畑、ビニールハウスが見え始め、少しだけのどかな雰囲気が漂う。
 丸太町通の西の端を南へ。観光地・嵐山のメーンストリートに入り、野々宮で降りた。冬の夕暮れで観光客は少ない。天龍寺から出てきた若いカップルと一緒に、嵐山天龍寺前から再び乗り込んだ。

 【メモ】 主な経路は錦林車庫前〜東天王町〜烏丸丸太町〜西ノ京円町〜嵯峨瀬川町〜嵯峨小学校前〜嵐山。営業距離は往復ともに12・2キロ。平日運行回数は51回。1日の乗客数(平日)は4299人(2004年度市交通局調べ)