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[5系統]岩倉操車場前−京都駅前

東山の名所をたどり
終点・岩倉操車場前の宝が池通(京都市左京区)
 平日の午後三時すぎ、始点の京都駅前から乗車した。三条京阪前で制服姿の女子高生や白髪の老夫婦が乗り込んできて、座席はほぼ埋まった。東山三条までは、駐車車両を避けながら、ゆっくりと進んでいく。
 東大路通に入ると徐々に速度も増してきた。「南禅寺・永観堂道」「真如堂前」「銀閣寺道」など、バスは東山の名所をなぞるように進んでいく。数えてみると、全三十五の停留所のうち十一停留所に寺や堂、院の文字が入っていた。
 宝ケ池で下車して「宝ヶ池子供の楽園」まで足を伸ばした。冷たい風が吹き抜ける寒い日だったが、「夢の山」という名の大型すべり台で遊んだり、ベンチで語らう母子の姿があった。
 再び乗車し、終点の岩倉操車場へ。最後まで乗っていたのは、制服姿の小さな男児だけだった。ランドセルにぶら下げた定期券を引き寄せ、運転手に元気よく「はい!」と見せる男の子。運転手も「気を付けてよ」とほほえんだ。操車場より先の岩倉地域へは、京都バスに運行をバトンタッチする。

 【メモ】 主な経路は京都駅前〜四条烏丸〜三条京阪〜京都市美術館前〜錦林車庫前〜一乗寺下り松町〜修学院道〜上高野〜岩倉操車場前。営業距離は往路12.4キロ、復路13キロ。平日運行回数は70.5本。一日の平均乗客数は11864人。(2004年度市交通局調べ)