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[南5系統]京都駅前−竹田駅東口

稲荷大社参拝に便利
珍しい千代紙の叶雛に願いを記す参拝客(京都市伏見区・伏見神宝神社)
 寒さが緩み、ぽかぽか陽気に恵まれた二月のある日の正午。京都市下京区の京都駅前から観光客らに続いて乗り込んだ。定刻通り出発した矢先、渋滞につかまる。塩小路通高倉の交差点を過ぎると徐々に速度が上がっていく。塩小路橋を渡り師団街道(墨染通)を一路南へ。
 右手に広がる鴨川では、高齢者や愛犬家が散歩を楽しむ姿や、川面を旋回する冬鳥の群れが目に留まる。東山区から伏見区へ入ると、街道沿いには雑貨店や飲食店が並ぶ。稲荷大社前で下車。屋台でスズメの姿焼きを頼んだ。店員に由来を聞くと、農業の神、稲荷大神にちなみ、秋の実りをかすめるスズメを退治するためとか。「骨付きレバーを食べる感じ」という。確かに歯ごたえは良かった。
 稲荷山の千本鳥居をくぐり抜け、山道を登り、伏見神宝神社へ。竹林の静寂。千代紙で作られた珍しい人形の叶雛(かなえびな)に終点までの安全と健康祈願を記す。
 龍谷大まで歩き、再び乗車した。名神高速道路を横目に、終点の竹田駅が近づいてきた。

 【メモ】 主な経路は京都駅前〜塩小路橋〜稲荷大社前〜府警察学校前〜青少年科学センター前〜竹田駅東口。営業距離は往路、復路とも5.8キロ。平日の平均運行回数は31.5本、1日平均乗客数は573人。(2004年度市交通局調べ)