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[11系統]山越中町−三条京阪前

繁華街と住宅地を結ぶ
京福電鉄嵐山線の軌道と並行して走る11号系統のバス(京都市中京区)
 渋滞の多い路線のせいか、河原町三条を出た時点で時刻表から十分遅れていた。それでも急発進を避けて「出発しまーす」と車内に注意をうながす運転手の声に、車内のイライラムードが少し和らぐ。
 四条烏丸で乗客がどっと乗り込んできた。車内は一気に混み合うが、長距離を乗る人は少なく、各停留所で次々と乗客が入れ替わる。買い物袋を下げた女性(六〇)が「乗り換えなしで家に帰れるので、時間があえばよく利用します」と話すように、繁華街と中京区や右京区の住宅地を往復するのに使う人も多そう。
 道路が拡幅されて、ゆったりとした感じになった葛野大路三条や右京区新庁舎の建設が進む蚕ノ社など、次々と姿を変えるエリアを通り過ぎると太秦東口あたりは昔ながらの狭い道。反対方向からやってきたバスとすれ違う時は、ぶつかりそうな錯覚に陥って、乗っているだけで緊張する。
 嵐山を過ぎるまで狭い道を窮屈そうに走ったあと、新丸太町通に出たバスは、本来の勢いを取り戻したように快調に走り始めた。

 【メモ】 主な経路は三条京阪前〜四条河原町〜西大路四条〜帷子ノ辻〜嵐山〜山越中町。営業距離は往路13・4キロ、復路13・6キロ。平均運行回数は往路45回、復路47回。1日の乗客数は約3800人(2004年度市交通局調べ)