京都新聞TOP > 特集アーカイブ
過去の特集記事

[206系統]北大路バスターミナル−京都駅前

東は観光客、西は市民
周囲には観光名所が多い東大路通を走る市バス(京都市左京区・熊野神社前)
 午前十一時半。東山二条で206系統を待っていた。平日なのに京都駅前行きのバスは満員で一台を見送った。栃木県から来た藤本元輔さん(六二)、喜久子さん(五六)夫妻は「よく込んでますね。観光シーズンですから仕方ないか」と一緒に次の便を待った。数分後に来た。先の便よりは余裕がある。
 東大路、七条、大宮、千本、北大路の各通を走る循環バスだ。知恩院、八坂神社、清水寺、三十三間堂…。東大路通の周囲は観光名所が点在し、乗降客も多い。でも、混雑する東大路通は思うように進まない。
 信号や渋滞でバスが止まるたびに、観光客が運転手に一日乗車券を買い求める。五条通を過ぎてスピードが少し上がった。東大路七条の京都国立博物館は、桜が見ごろを迎えている。
 京都駅前で大部分の人が降り、残ったのは二人だけ。交代に乗り込んできたのは普段からの利用客で、バスは観光客から市民の足になった。乗車から約一時間後、千本丸太町でバスを降りた。大極殿跡の碑を囲む桜も満開を迎えていた。

 【メモ】 主な経路は北大路バスターミナル〜千本北大路〜四条大宮〜京都駅前〜東山七条〜祇園〜高野〜北大路バスターミナル。営業距離は19.4キロ。平日運行回数は195回。1日の乗客数(平日)は24784人(2004年度市交通局調べ)