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[208系統]九条車庫前−京都駅前

生活に密着した街循環
紅葉の名所・東福寺の通天橋も、今は緑の海に浮かんでいるようだ(京都市東山区)
 九条通、西大路通、七条通、東大路通と、JR京都駅を囲うように循環する208系統。平日の昼前、九条車庫前で乗車し、九条通を西進した。
 すぐ右手に世界文化遺産の東寺が見える。五重塔に見とれていると、道沿いではスーパーや青果店に多くの買い物客が出入りしている。理容店や病院なども並び、生活に密着した道路のようだ。乗客のお年寄りも、頻繁に乗り降りする。
 バスは右折し、西大路通を北進。車の通行量が増え、一般車やトラック、タクシーなどがひっきりなしに行き交う。七条通に入ると、出発時にはすいていた座席が七割ほど埋まっている。七条堀川で一度南に下がると、ターミナルのJR京都駅が見えてきたので納得だ。
 鴨川を渡ると、歴史的な建物が多く残るエリアに。その一つ東福寺で下車した。紅葉の名所の通天橋付近は今、一面モミジの緑の海。東京都から訪れた鈴木重岳さん(三九)は「夏の盛りの緑は見ていて気分がいいですね」。同感。ゆったりしていると、橋の下のせせらぎと、セミの鳴き声が心地よく響いてきた。

 【メモ】 主な経路は、九条車庫前〜東寺南門前〜西大路駅前〜七条堀川〜京都駅前〜博物館三十三間堂前〜東福寺〜九条車庫前。営業距離は10・2キロ。平日の運行本数106本。1日の平均乗客数は4369人(2004年度市交通局調べ)