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[91系統]四条烏丸−大覚寺

どんどん近づく愛宕山
静かな空間が広がる清凉寺の境内(京都市右京区)
 平日の午前中、四条烏丸から乗車した。車両は最新タイプ。運転席の横に運賃表を兼ねた液晶モニターがあり、白や黄色などで行き先や金額が表示される。車窓の景色を満喫したいなら右側の最後部がお勧め。ほかよりも座席が高く、窓が大きい。
 四条通の高いビルの下をビジネスマンが行き交う。四条中新道で日本写真印刷旧本館の瀟洒(しょうしゃ)な洋館が視界に飛び込む。西院から西大路を北上。三条通で京福電車の軌道をまたぎ、坂をアップダウンした後、円町の交差点から丸太町通に入った。
 JR花園駅を過ぎると、車の数が一気に減り、バスもスピードアップ。前方の愛宕山がどんどん近づき、緑が増えてくる。出発から約四十分後、終点の二つ手前の「嵯峨釈迦堂前」で降り、清凉寺を訪ねた。
 境内では、観光客に混じり、抜け道に使う地元住民の姿も。線香の香りが漂う本堂には、本尊の釈迦如来立像(国宝)をはじめ、徳川綱吉の生母桂昌院ゆかりの品も並ぶ。若い女性は庭園の縁側でくつろぎ、ノートに旅の思い出を記していた。

 【メモ】 主な経路は四条烏丸〜四条大宮〜西大路四条〜西ノ京円町〜常磐・嵯峨野高校前〜嵯峨瀬戸川町〜大覚寺。営業距離は往復ともに10.4キロ。平日運行本数は48.5本。1日の乗客数3498人(2004年度市交通局調べ)