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[20系統]横大路車庫前−免許試験場前

喧騒を抜け、淀城跡に
本丸などの石垣が残る淀城跡公園(京都市伏見区)
 雲一つない土曜の午前、京都市伏見区の西大手筋から乗り込んだ。車内では、買い物袋を抱えた数人の客に交じり、男性二人が競馬新聞を熱心に読んでいた。
 区の中心地域と、京都競馬場がある淀や、羽束師など南部地域を結ぶ。府道京都守口線と外環状線の交差点から淀地域の間は羽束師方面から巡る便と逆回りの便がある。
 バスは、同交差点から府道を直進した。道沿いに並ぶ工場の間から、稲刈りが進む田園風景がのぞく。京都競馬場の周辺では警備員が車や歩行者の誘導に追われる。
 納所町で降り、淀本町商店街へ。「この揚げさん、あとで取りに来るから」「忘れずに寄ってや」。客と店員のやりとりが響く通りを抜け、淀城跡公園に向かった。
 園内は松などに覆われ、競馬ファンでにぎわう周囲と対照的だ。淀城は伏見城の廃城に伴い、京と大坂を結ぶ交通の要所に築かれたが、今は石垣だけが残る。美化に取り組む住民の一人、淀観光協会の久保田利政さん(六三)は「淀城はまちの誇り。きれいにしないと」と話す。

 【メモ】 主な経路は横大路車庫前〜府道横大路〜納所町〜宮前橋西詰〜免許試験場前〜府道横大路〜横大路車庫前(府道横大路から逆回りあり)。営業距離は32・8キロ。平日運行回数は43・5本。1日の乗客数は1060人(2004年度市交通局調べ)