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[42系統]京都駅前−洛西口駅前

風景激変する終点周辺
ビール工場の跡地。JRの新駅整備など姿を変えている(京都市南区)
 すっかり日が短くなった平日の午後、老夫婦や買い物帰り風の女性ら十一人とともに、始発の京都駅前から乗車した。大小のビルに挟まれた通りがしばらく続くが、油小路通から細い東寺道に入ると、小さな商店が並び、子どもが遊ぶ下町風の光景に変わった。
 バスは東寺を右手に進んだ。「四重だったっけ?」。老夫婦が西日にくっきりと浮かび上がる五重塔を指さしながら会話していた。国道1号と十条通の交差点を右折するまで、バスは込み合う車列をゆっくりと走った。
 工場や倉庫が立ち並ぶ通りでは、乗降者がなく通り過ぎる停留所もあり、バスは静かに通過する。阪急電鉄の洛西口駅ができるまで、折り返していた「久世七本松」を過ぎ、「高田町」で降りて、終点まで歩いた。
 府道の南側に広がるビール工場跡地が目につく。一体はJRの新駅をはじめ、開発が予定されるが、まだ途上という感じ。犬と散歩していた近くの主婦(五六)は「洛西口駅ができて、民間バスも参入して随分便利になった」と劇的に変わりゆく地域に感慨深げだった。

 【メモ】主な経路は京都駅前〜下京区総合庁舎前〜東寺東門前〜南区総合庁舎前〜吉祥院天満宮前〜塔南高校前〜中久世〜洛西口駅前。営業距離8.3キロ。平日運行回数17回。1日の乗客数は346人(2004年度市交通局調べ)。