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「カメラ女子」続々

ブログで公開、定期撮影会も
美しい花や愛らしい子どもの姿をカメラで追う「京都女子カメラ部」のメンバーたち。定期的に撮影会を行っている(京都市下京区・梅小路公園)

 カメラを趣味にする女性が増えている。ブログで写真を公開したり写真展を催す「カメラ女子」と呼ばれる若い女性たちも登場。小型でおしゃれなカメラの普及が後押ししているようだ。

 今月3日、20〜30代の女性5人が京都市下京区の梅小路公園に集合した。全員、レンズ交換できるカメラを持っている。関西の女性で作る「京都女子カメラ部」の撮影会だ。

 女子カメラ部は昨夏、会社員戸田記代子さん(33)=伏見区=が、京都が好きな人たちと趣味のカメラでつながりたいと、インターネットの会員制交流サイト(SNS)などで結成を呼びかけた。20〜30代約15人がブログで写真を公開するほか、定期的に撮影会や写真展などを開く。

 この日は、公園内に咲く花や近くを走る蒸気機関車などにカメラを向けた。会社員足羽妙恵さん(27)=兵庫県西宮市=は「人によって出来上がりが全く違うので面白い。京都はお寺だけでなく、美山や大原など自然も豊かなので撮りに来る。人が多い秋は、隠れた京都を探してみたい」と話す。手作りのカメラカバーを付けていた会社員花口さなえさん(23)=大阪府枚方市=は「軽くてかわいいデザインに引かれてカメラを買いました。写真を撮ろうと思って街を歩くといろんな発見ができる。毎日が楽しみ」とほほ笑んだ。

軽いミラーレス普及、後押し

実践カメラ講座で互いの写真を見せ合う受講生たち。「カメラの性能を使いこなせていない」という悩みを持つ人が多いという(京都市中京区)

 「カメラ女子」が増えた背景には、小さくて軽い一眼カメラ「ミラーレス」の普及がある。レンズ交換でき、一眼レフに比べて重さが3〜5割減なところが女性に人気だという。ヨドバシカメラマルチメディア京都店(下京区)によると、デジタルカメラの売り上げの3割がミラーレスで、購入客の半分が女性。「以前はほとんど見かけなかった若い女性や母親が増えました。コンパクトカメラと比べ、動く子どもを撮るのにも向いている」(同店)という。カバーやストラップなどの付属品もカラフルで多彩だ。

 若い女性をターゲットにしたカメラ雑誌「女子カメラ」や「カメラ日和」もある。東京で開かれる雑誌主催の写真教室では、生徒のほとんどが女性という。

 京都で、社会人向けに早朝講座を開いている「京都朝げいこ運営委員会」は今秋、週1回の「実践カメラ講座」を中京区で始めた。受講生14人のうち9人が20〜30代女性。午前7時15分から約1時間、プロの写真家から光の取り入れ方や構図の決め方などを学ぶ。全10回で、締めくくりとして12月下旬に京都市内で写真展を開く。「いいカメラを持っているけど撮り方が分からないという悩みをよく聞いたので」と事務局の完山祐毅さん(26)。

 受講生の京都外大4年井関直子さん(21)=草津市=は「イメージ通りの写真が撮りたいので勉強しようと思った。今年は紅葉を撮影したい」と話していた。

 紅葉の京都。カメラを持って、自分だけの景色を見つけにいきたい。

目線を変えて紅葉の古都撮ってみよう

個性的に撮るには斜めの線や幾何学模様も写真に取り入れる(星野佑佳さん撮影)

 秋の観光シーズンを迎え、紅葉の京都を多く撮影している写真家星野佑佳さん=左京区=に、秋の京都を個性的に撮るコツを教わった。

 普段と目線を変えると風景が違って見えます。手水(ちょうず)鉢に映る紅葉に、想像力をかきたてられませんか。水面に映る写真を撮るには、紅葉に光が当たっていて、水面が影になっている時がチャンス。限られた時間だけに、出会えるととてもうれしい。しゃがんだり高い所から見下ろしてみたりするだけでも全然違います。

 紅葉全体を撮るのもいいですが、一枚の葉だけでも美しい。色の対比を利用したり、背景をぼかしたりすると、「主役」が立体的に浮かび上がる印象的な写真になります。逆光を利用して、葉から透ける光を撮るのも面白い。光を操れるようになると、表現の幅が広がります。

 自然にある直線も使いましょう。真横だと風景を分断してしまうけれども、斜めの線や幾何学模様をうまく利用すれば、おしゃれな感じに仕上がります。

【2011年11月9日掲載】