京都新聞TOP > 観光アーカイブ > 彦根築城400年祭
インデックス

400年祭開幕

歴史と文化 次代へ
開幕した国宝・彦根城築城400年祭。観光客らを迎える着ぐるみ「ひこにゃん」も大人気(彦根市・彦根城表門)
 国宝・彦根城築城四百年祭(実行委主催)が二十一日開幕した。一六〇七(慶長十二)年と伝わる天守閣の完成を記念し、城一帯の財産を次世代に引き継ぎ、彦根の飛躍を願って始まった。十一月二十五日まで城を中心に特別展など多彩な催しを繰り広げる。
 表門では午前八時二十五分、北村昌造実行委会長が開会宣言、近藤信司文化庁長官や実行委名誉会長の嘉田由紀子滋賀県知事らがテープカットした。
 続いて彦根城博物館での開会式典には関係者約二百十人が参加。近藤長官は「名城の彦根城は『美しい国』を体現する宝。四百年の歴史と文化を次世代に受け継ぐことは大切な責務」とあいさつした。徳川宗家十八代当主で徳川記念財団理事長徳川恒孝さん(六七)=東京都=が彦根藩主が大老として幕府を支えた歴史について記念講演した。
 開幕と同時に、開国記念館では井伊家と彦根城の歴史を伝える特別展「井伊家十四代物語」、天秤櫓(てんびんやぐら)など重文二カ所では世界的な衣装デザイナーワダエミさんの作品展が始まり、早速、大勢の観光客や市民らが詰めかけた。実行委は期間中、五十五万人の観光客を見込んでいる。
【2007年3月22日掲載】
動画はこちら

春の天守閣 人出”満開”観光客ら長い列 半時間待ちも

テープカットのあと、彦根城表門から入城する大勢の観光客や市民
 国宝・彦根城築城四百年祭が二十一日、透き通るような晴天に恵まれて開幕した。彦根城域では、自転車タクシーが県内で初めてお披露目を兼ねて走り、内堀では赤い法被姿の船頭が操る屋形船がデモンストレーションで運航されるなど、市民レベルで祭りを盛り上げた。天守閣は大勢の観光客でにぎわい一時、観覧が制限されるほどだった。
 ◇午前八時半のテープカット直後から数百人が訪れた。天守閣の入り口には長い列ができ、正午すぎには半時間待ちの観覧制限を行った。
 天守閣は普段、多聞櫓(やぐら)側の一カ所を出入り口としているが、築城四百年祭の期間中は、混乱を避けるため数十年ぶりに石垣そばの玄関口を出口専用に開放。石垣の内部に下りる急な階段や重厚な鉄の壁で防御された姿などを、観光客だけでなく市民も珍しそうに見学していた。

屋形船から琴の音

彦根城内堀で琴を演奏しながら運航する屋形船「掃部丸」
 ◇赤い船体の屋形船「掃部丸(かもんまる)」が、玄宮園前と表門橋間の内堀を滋賀大の邦楽部員六人を乗せてゆっくりと行き来した。
 NPO法人(特定非営利活動法人)「小江戸彦根」が運航する屋形船は定員十二人。邦楽部員たちが船上から「さくらさくら」や「荒城の月」など四曲を琴で演奏すると、堀端を散策する観光客や市民らが足を止めるなどして聞き入り、江戸情緒を満喫していた。
 本格的な運航は二十二日から。四月上旬からは二隻目の「万千代丸」も登場する予定。

自転車タクシーさっそうと 嘉田知事ら乗車「街並み見るには最適」

嘉田知事らを乗せて彦根城域を走る自転車タクシー
 ◇自転車タクシー3台が、表門前から玄宮園までを同祭実行委名誉会長の嘉田由紀子知事と実行委会長の北村昌造さん、徳川宗家第18代当主徳川恒孝さんの3人を乗せて走った。
 運転したのは県立大(彦根市)の学生ら。わずか約300メートルの距離だったが、嘉田知事は「彦根の街並みを見るにはちょうど良いスピード」と気持ち良さそうだった。
 自転車タクシーは彦根市のNPO法人「五環生活」が4月1日から、市街地を有料で本格的に運行する。