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(15)太鼓門櫓の展示

貴重な歴史遺産 映像などで実感
本丸に向かう最後の関門として、攻め手を遮るように築かれた太鼓門櫓
 表門から鐘の丸、天秤櫓(てんびんやぐら)を抜けて本丸へ向かう最後の関門として、太鼓門櫓がそびえている。
 山田洋次監督の時代劇映像などの特別展が開かれている天秤櫓と異なり、彦根城の世界遺産登録を目指すことをテーマにした太鼓門櫓内の展示は地味だが、城と城下町の構造や歴史をパネルや映像などで分かりやすく紹介、貴重な歴史遺産が実感できる。中央に展示された立体模型は、往時の城の姿が精巧に再現され、すみずみまで眺めても見応えがある。  
 どっしりとした石垣と重厚な門の上にある櫓部分は、裏側に回ると壁がなく、廊下になっている。特殊な構造の理由は、櫓内部に置かれた太鼓を打つ音が響きやすいように開放された、とも考えられている。
 国宝・彦根城築城四百年祭キャラクターとして人気を集める「ひこにゃん」の着ぐるみが毎日、天守閣付近に現れる。その時の「楽屋」となっているのが、実は太鼓門櫓内にある非公開の一室だ。午前十時半ごろ、廊下をトコトコと歩いて野外に出る姿を目にすることができる。
【2007年6月12日掲載】