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開国カンファレンス

直弼の功績振り返る
井伊直弼が開国した意義について講演する田原氏(彦根市・滋賀大経済学部講堂)
 十三代彦根藩主の井伊直弼(一八一五−六〇)が開国を果たした意義について考える「開国カンファレンス 彦根ステージ」(国宝・彦根城築城四百年祭実行委主催)が十六日、彦根市馬場一丁目の滋賀大経済学部講堂で始まった。同市出身のジャーナリストの田原総一朗さんが講演し、研究者らが意見を交わした。
 一日目は約三百人が参加するなか「世界に開かれた扉−井伊直弼の遺産−」と題して開かれた。田原さんは井伊直弼が日米修好通商条約に調印したことについて「本人も最高の策だとは思っていないが、まずは米国と組もうという現実論的な考え方は日米安保条約のルーツであり、現在の日本が持つ問題につながっている」などと指摘した。
 この後京都薬科大の鈴木栄樹准教授や滋賀大の阿部安成准教授、彦根市史編さん室の小林隆係長が、井伊直弼の名誉回復が彦根でどのように行われ評価されてきたかを中心に歴史や資料を紹介した。
 二日目は十七日、「井伊直弼 鎖国を解いた決断」をテーマに彦根城博物館(金亀町)の能舞台で開かれ、京都女子大の母利美和准教授による基調講演と研究者四人のパネルディスカッションが行われる。
【2007年6月17日掲載】