京都新聞TOP > 観光アーカイブ > 彦根築城400年祭
インデックス

(16)夜景の開国記念館

江戸情緒色濃く 浮き立つ白い壁
壁の色が夜空に映える照明。週末には、光の色や濃淡、角度が変わる
 中堀を吹き抜ける風に柳並木が揺れ、あんどんを模した柔らかな照明が水辺を照らす。暮れゆく空を背景に、開国記念館の白い壁が明かりに浮かび上がった。
 国宝・彦根城築城四百年祭に合わせて、彦根城のライトアップは、日本を代表する照明デザイナー内原智史さんが手がけた。派手な光ではなく、石垣やしっくい壁、木立ちなど城本来のたたずまいを生かし、微妙な闇の濃さの違いを引き出すよう演出している。
 四百年祭以前はオレンジ色系の強い光で照らされていた開国記念館も、白い壁の色が引き立つように変更された。付近は十三代彦根藩主井伊直弼が青年期を過ごした埋木舎(うもれぎのや)や武家屋敷の長屋門などが残り、江戸期の情緒を色濃く残す。山田洋次監督の時代劇「武士の一分」では、木村拓哉や檀れいら主な登場人物が掘端を行き交う場面が、この場所で撮影された。
 開国記念館では、十一月二十五日までの四百年祭期間中を通じて、彦根城ロケを行った映画やテレビドラマ約三十作のダイジェスト画像が上映されている。
【2007年6月19日掲載】