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(19)西の丸三重櫓の内部公開

重厚な梁と桁…難攻不落の要塞
「開国資料展」が開催中の西の丸三重櫓は、内部の構造や格子窓からの眺めを楽しむことができる
 西の丸の北西に築かれた三重櫓(やぐら)(重要文化財)は、十一月二十五日までの国宝・彦根城築城四百年祭の期間中、内部を特別公開している。四百年祭開幕当初、内部は特別展の展示物で占められ、格子窓や壁がふさがっていた。現在開催中の特別展「開国資料展」(二十日まで)では、内部の構造を見学しやすいように格子窓などは避けて展示の位置や方法を配慮している。
 頭上を見上げると、ひと抱え以上もありそうな重厚な梁(はり)と桁(けた)が組み合わされている。銃撃用に開けられた三角形の鉄砲狭間(ざま)や格子窓からの眺めは、とりわけ見応えがある。東側には佐和山や鈴鹿の山並みが広がり、西側から琵琶湖を見渡すことができる。
 美しいしっくい塗りの白壁と装飾を排した瓦屋根の外観は、本丸側から見る限り、優美で気品ある印象を与える。北側の観音台に回って見上げると、その表情は恐ろしい姿へと一変する。巨大な堀切に築かれた石垣が絶壁のようにそびえている。攻め手の前に立ちはだかる、難攻不落の要塞(ようさい)としての役割をあらためて実感する。
【2007年7月10日掲載】