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(26)西郷屋敷長屋門

優美な白壁に重臣の格式物語る
現存する門では最大規模の西郷屋敷長屋門
 内堀と中堀に囲まれた彦根東高内の文化財発掘調査で、四百年前の築城当時の家老屋敷跡の遺構がこのほど初めて出土した。周辺には、ほかにも多くの屋敷が立ち並んでいたことを古絵図は示している。
 発掘現場のちょうど向かい側に位置する西郷屋敷長屋門は、江戸中期の寛保年間に建てられた。徳川家の家臣だった西郷家は、家康の命で井伊家の家老となり、幕末まで仕えた。
 長屋門は、彦根市内に現存する屋敷の門では最大規模を誇る。優美な白壁の中央の堂々たる門構えが、重臣としての格式を物語る。現在では地裁彦根支部の交通裁判棟として用いられている。
 普段は金曜と土曜の夜に限って西郷屋敷長屋門はライトアップされていたが、一日から国宝・彦根城築城四百年祭イベント「光の祝祭 彦根城ライトアップ『ひこね夢灯路』」が始まった。平等院や金閣(鹿苑寺)など世界文化遺産のライトアップを手がけてきた照明デザイナー内原智史さんのプロデュースで、幻想的な光に照らされている。
【2007年9月4日掲載】